いよいよ始まったよ!コラボ第二弾!
長期優良住宅の認定審査が終わり、西方設計さんからバトンタッチ!
時節柄、関連業者の手洗い、うがい、マスクを徹底してもらい安全に工事スタートです。
天候に恵まれ快晴の中、丁張り(遣り方)を出し、計画的に敷地に建物が一杯の為先行で排水管を敷設しました。
さや管
上下水道管は長期的視点からさや管を入れ、メンテナンス性を向上させています。
TSキソフォーム
今回の基礎断熱は立上り内外をEPS60mm+基礎底盤にEPS100mm(共に防蟻材)と、いつも通りの仕様です。
今までは「Jリミテッドフォーム」という施工性と工期短縮を出来る型枠一体型を使用してましたが、今回からは新型の「TSキソフォーム」を採用します。
「Jリミテッドフォーム」では現場で基礎屋さんと鉄筋屋さんが「合番」と言って一緒に作業しなくてはいけなく、下職さんは基本嫌がります。
今回は「合番」の必要もなく、しかも、施工性は向上、「ノロ」等の問題もなく完璧です。開発元の「東北資材」さんが「やりたい事を全て出来た!」と豪語しただけの事はありますね。
これでもまだ半分の量(汗)
ガイドレール
糸を張り、調整用の砂でレベルを正確に決めてもらっています。後々この作業が活きてきます。
基礎底盤EPS100mm
外側EPS60mm
防湿シート
スカート断熱300mm+小規模建築物基礎設計
西方設計の基礎と言えば「床下エアコン専用基礎」
その特徴は基礎内部の立上りを設けず、円柱(コラム)とし、床下エアコンの妨げになる立上りを減らしています。もちろん、許容応力度計算で基礎設計を成立たせています。
また、西方設計さんのメインの活躍の場が東北地域で、富士吉田と同じ寒冷地です。寒冷地の基礎工事は他の地域と違い基礎工事に金銭的負担がありますが、その課題も西方設計さんでは「スカート断熱」と「小規模建築物基礎設計の手引き」でクリアしています。
この方法は非常に有効的でこの地域に取り入れるべき方法と思います。
砕石敷込み120mm
「小規模建築物基礎設計指針」のP93に「具体的な凍上対策としては、基礎底面を凍結線より深くするか、または凍結線以浅の土を粗砂のような凍上しにくい土で置換する方法がある」
「小規模建築物基礎設計の手引き」P87に「凍上による基礎の被害を防ぐには、基礎底面を凍結深さ以深に下げるともっとも効果がある。凍結深さが大で基礎を下げられないときには、基礎下の土を凍結深さまで毛細管作用の起こりにくい切込み砂利などで置き換える。基礎は不同沈下を防止するため鉄筋コンクリート造とする。
と記述してあります。
富士吉田の凍結深度は約500㎜程度、スカート断熱と置換え工法を併用して基礎工事に係る費用負担を軽減します。
まずは、凍上しにくい砕石120㎜を置き換えます。
プレート転圧
プレートを使い良く締め固めます。
西方設計さんの基礎は通常皆さんが目に見にすることある基礎とは違い、平坦で作業性が良いです。もちろん、しっかりとした基礎設計があるからこそのこの平坦な基礎ができます。
作業性も良いので、もちろん品質も担保しやすいです。良いことだらけ!!
スカート断熱300mm
基礎側面より300㎜外にスカート状に断熱材が延びています。この方法は北海道の「北海道立総合研究機構建築研究本部北方建築総合研究所」(長い!)でスカート断熱工法設計・施工マニュアルとして無料で閲覧できます。(太っ腹)
一般的にスカート断熱と検索すると、住宅の熱損失の防止観点からスカート断熱をしているようですが、北海道では基礎の凍上の問題等、コストをどのように低減させるか?を考えスカート断熱工法が考えられたみたいで、本州の我々とは根本的に別次元ですね。
ちなみに、富士吉田の気象条件は函館、札幌と似ていますので、やはりこの方法を取り入れるべきですね!コストが下げられるんですから!!
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