AMANO TAMOTSU KENCHIKU
富士吉田の家
天野保建築と西方設計がタッグを組んで手がけた「西町の家」。
その住まいに心を動かされたお客様から、「私たちも、こんな家を建てたい」と声をいただき、新たな家づくりが始まりました。
敷地は、富士山を一望できる絶好のロケーション。
南西に大きな開口部を設け、雄大な眺望を暮らしの中へと取り込みました。
一方で、道路に面した立地のため、音や視線への配慮も欠かせません。
そこで袖壁を設け、開放感を保ちながら、プライバシーと静けさも確保しました。
こうして完成したのは、「眺望」と「暮らしやすさ」を両立した住まいです。
仕 様
- エリア
- 山梨県
- 設計
- 西方設計 西方里見氏
- 竣工年
- 2020年10月
- 建物概要
- 延床面積 110.95㎡(33.56坪)
UA値 0.23W/㎡K
C値 0.1c㎡/㎡
耐震等級3(許容応力度計算)
換気システム/全館空調
換気システム/全館空調
屋根/ガルバリウム鋼板
外壁/杉板 押縁張り エコウッドトリートメント塗装
内壁/ケイソウくんクロス
床/無垢フローリング 杉
窓/木製サッシ(トリプルガラス)
玄関ドア/木製玄関ドア
外観・外付けブラインド・玄関

「静けさ」と「開放感」を両立した、杉板のファサード。
道沿いという立地に対し、袖壁を設けることで視線をゆるやかに遮りながら、南西の大開口からは富士山を望めるよう計画。プライバシーを守りつつ、日々の暮らしに光と景色を取り込む、やさしい設計です。

外付けブラインドで、光と視線をコントロール。窓の外側に設置したブラインドは、夏の強い日差しを遮りながら、室内の温度上昇を抑える高断熱アイテムです。

閉じたときは、まるでシャッターのような安心感。
外付けブラインドを閉じると、外からの視線をしっかり遮断し、プライバシーを守ります。シャッターのような見た目ながら、可変式で風や光を柔らかく取り入れられるのも魅力のひとつです。

袖壁と玄関の奥まった設計により、外からの視線をやわらげつつ、安心して出入りできるアプローチ。
自然素材の杉板と、温かみある木製ドアの組み合わせが、住まい手をやさしく迎え入れてくれます。

玄関からシューズクローク、そしてキッチンへ。家に入ってすぐに、収納や作業スペースにアクセスできる便利な動線設計。買い物帰りも、荷物をそのままキッチンへ運び入れられるので、暮らしの効率も格段にアップします。日々の“使いやすさ”を丁寧に考えた、住まいの動線です。
リビング・ダイニング・キッチン

吹き抜けを活かし、光と風がめぐる空間に。2階は「渡り廊下」の設計で、動線に無駄のない効率的な間取りを実現。立体的に光を取り込み、室内のどこにいても明るさと開放感を感じられる工夫を凝らしました。

キッチン・ダイニングとリビングがゆるやかにつながる、心地よい距離感。
手づくりの家具が空間に自然となじみ、カフェのような間口が印象的なキッチンもこの住まいの魅力です。

一歩足を踏み入れると、そこは“機能美”の世界。木の温もりに包まれた室内に、シャープなステンレスのキッチンで美しく調和させました。天井から床、収納に至るまで水平ラインが美しく整い、シンプルながらも洗練された空間です。
造作洗面台

光と木に包まれる、造作洗面台。天井近くに設けた高窓からやわらかな光が差し込み、空間全体を明るく照らします。シンプルな照明も、素材の美しさを引き立てる名脇役。
何気ない日常の中に、さりげない上質を感じられる洗面空間です。
寝室

寝室の窓は、外付けブラインド付きの大開口で、光とプライバシーをコントロールできる設計になっています。奥にはウォークインクローゼットも備え、使い勝手も◎。
木の温もりに包まれた、心地よいプライベート空間です。
富士吉田の家
富士吉田の家