AMANO TAMOTSU KENCHIKU
市川の家
「自然を感じながら、家族がゆったり過ごせる家にしたい」
そんなお施主様の想いからはじまった住まいづくり。
広さにゆとりのある土地でしたが、あえてコストを意識し、コンパクトで心地よい住まいをご提案。夏も冬も快適に、省エネで暮らせる工夫を、ひとつひとつ丁寧に形にしていきました。
仕 様
- エリア
- 山梨県
- 設計
- 天野保建築
- 竣工年
- 2023年10月
- 建物概要
- 延床面積 90.66㎡(27.42坪)
UA値 0.27W/㎡K
C値 0.3c㎡/㎡
耐震等級3(許容応力度計算)
換気システム/全館空調
屋根/ガルバリウム鋼板
外壁/ウッドロングエコの外壁
内壁/ モイスNT・ケイソウくん
床/無垢フローリング 杉
窓/木製サッシ(トリプルガラス)
玄関ドア/木製玄関ドア
外観・ファサード・玄関

どこか懐かしさを感じさせるウッドロングエコの外壁が、まるでこの土地に昔から佇んでいたかのような落ち着きを醸し出します。夏には外付けブラインドが強い日差しを和らげ、冬にはあたたかな光を室内に招き入れる… そんな季節との付き合い方も、この家ならではの魅力。

ウッドデッキを“縁側”のように設けました。外を眺めながらお茶を飲んだり、ぼんやり空を眺めたりと、毎日の中に「ひと休み」の時間をそっと届けてくれます。

吹き抜けから降り注ぐ光が、玄関までやさしく届く設計。上部を開口にすることで、閉塞感をなくし、通気性や明るさも確保しています。

玄関には可動棚を備えた土間収納を設けました。靴を脱がずにそのまま使えるので、買い物帰りの荷物の一時置きや、ベビーカー・アウトドア用品・防災グッズなどの収納にも便利です。
リビング・ダイニング・キッチン

リビングは吹き抜けを取り入れ、広がりと開放感のある設計に。自然と家族が集まり、笑顔が生まれる場所に。そして窓からは、市川の花火大会を楽しめるという、ご家族だけの特等席。
階段下の大型収納は、空間を無駄なく活かしながら、いつでも整った暮らしが実現できます。

木の質感と優しい灯りに癒される、心地よいダイニングキッチン。木製サッシ越しに、四季折々の自然の風景が広がります。

無垢材の造作収納とステンレス天板のキッチンが調和した、バランスの良いキッチン空間。
手元が明るくなる大きな窓と、天井のあらわし梁が、開放感とあたたかみのある雰囲気です。動線にもこだわり、作業しやすいアイランドカウンターと、しっかり収納できる引き出し収納で、調理のしやすさと美しさを両立しました。
陰影の美しい居住空間

真壁づくりの空間に映える、光と影のグラデーション。高窓と間接照明が、落ち着きのある表情をつくり出します。

木目の美しいリズムと、光がつくる陰影。玄木目は一本として同じものがなく、唯一無二の模様を楽しめます。光が当たることで陰影が浮かび上がり、時間帯や季節によっても表情が変わるのが魅力です。
市川の家
市川の家